テ・アラロア
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Te Araroa
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How are you bro? Sorry for the really late update. Hope you find your photo lovely as well and your mom likes it too. Wish you all the best for your trip. Kia Kaha. Love and Peace Wako
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夜ずっと雨が降っていた気がする。観光客を乗せたシャトルバスが付く前に出発しなくてはと焦り、そのへんに干していた破れまくりの肌色のパンツを置き忘れてしまった。破れまくってる理由は、ザックに吊るして干しながら歩いてたらその辺の木やいろんなものにひっかけて気付いたらまじでぼろぼろになってたかんじ。結構通気性(?)も良かったし気に入ってたからすごくへこんだ。
天気は雨。シャワーといった程度。46号線に出て、そこからしばらく道路歩き。 水がないからどこかで補給しなくてはいけないが、なにも見つからない。まだ朝の7時過ぎ。だれかの家をノックして水を分けてもらおうと考えながらコンクリートを歩く。ある家の窓に人影は写った気がした。ドアをノックして、「水をください」。 マオリの女性は快く水をくれた。満タンになったキャメルバックを背負って出発。 どこかで曲がってトレイルに入るはずが見過ごしてしまい、そのまま47号線まで道路を歩くことに。ヒラリー・アウトドア・センターを通過し、42Traverseに突入。 まじ最悪のトラックだった。泥に沼に池みたいな水たまりにブッシュロイヤーという釣り針みたいな棘の付いてる植物だったり、心を無にしてひたすら歩いた。 途中な何人かのサウスバウンダーとすれ違う。今日の目的地は特に決めていなかったが、このトラックの状態をみるとたぶんキャンプできる場所はとても限られている。何人かのサウスバウンダーたちは川の近くでキャンプしたらしい。このセクションの水場は川がある二か所のみ。 心を無にしすぎて、川を渡ったのちそのままドンドン歩いてしまう。ほんとうに嫌いなセクションは早く終わらせたいからプッシュあるのみ。最終的に42Traverseの反対側の入り口にある駐車場まで歩いてしまった。この日の歩行距離、44キロ。馬鹿か。まあ平坦だったからできたこと。 ゾンビのようになりながらテントを設営。水を川から汲み、もうトイレ以外テントの外に出なくていいようにする。トレイルハイカーってね、トレイル歩いてるとき以外は究極に怠慢になるんだ。すべて手の届くところに起き、歯磨きのペッ!も首だけ外に出す。 真夜中、寝袋に包まり熟睡していたのに車のライトに起こされる。しかもハイビーム。目が潰れかけたよ。 地元民の若造たちがなんか大声で熱唱している。やめろ… 起きてしまったことだし、しょうがないから寝ながら我慢してたトイレに行こう… しかしトイレは車の向こう… 半目でトボトボとトイレに行く。なんか言われた気がする。Sorryとか、なんとか。 このあとどうやってトイレから戻ってきたか覚えてない。 ワイオウル(Waiouru)までキーレンのお母さんシリア(Sylia)に送ってもらい、トラックの運ちゃんシェーン(Shane)に拾ってもらいデザートロードのワイホホヌの駐車場からスタート。
トンガリロ国立公園にあるグレートウォークのノーサーンサーキット(Northern Circuit)の一部を歩き、テアラロアの一部でもあるアルパインクロッシング(Alpine Crossing)に合流しクロッシングのルートで下山。雨もずーっと降ってて、上の方は濃霧で何も見えず、風も強かった。二回も歩いたことがあるルートだったけど、どこを歩いてるかわからかった。すでに午後7時だったし雨も降ってきたので、禁じられてるけど駐車場でテントを張ることに。 午前6時ごろに最初のシャトルバスが運行されるので、その前には出発しないとえらいことになる。 カウチサーフィンでタイハピ(Taihape)で泊まれるところを見つけた。よし、行ってやる。辿り着いてやる!ヒッチハイクの女神よ、降臨してくれ〜!
ドーソンが数キロ先まで送ってくれた。果樹園から取れたフルーツを山盛り袋に入れてくれた。頂き物がたくさん…ありがたい。 かなり長い時間待って、昨日拾ってくれたジューンがまた拾ってくれた(笑)途中で降ろされ、グッドラックと。しばらく待っておじさんが拾ってくれた。ジューンのパートナーだった。そしてなんと3時間先のタイハピまで運転してくれるらしい。ええ〜!そんなことしなくていいですよ!って言ったけど夕方の鹿狩りまで時間あるし、道路で待たせるのが不安だから送ってやるって… 2万ヘクタールのニュージーランド最大のファームを通過する。デカすぎてやばい。2万ヘクタールは、約5万エーカー、200平方キロメートル、60500000坪と同じ。よくわからない、とりあえずバカデカイ。地平線までファーム。 町に到着して運転してくれたフラッシュ(Flash)にパブでビールを奢る。お礼として。ニュージーランドではビール一杯や二杯なら運転しても法には触れない。 カウチサーフィンのでホストしてくれる方のお母さんと妹と一緒にレディーガガ主演のStar is bornを見にいくことになった。妹のローレン(Lauren)は家の農場で働いていて、トラックに乗せて案内してくれた。トラックっていっても、ゴルフカートの屋根なし一人乗りバージョンみたいなの。道はデコボコで急な坂で、何度も落ちかけた。あぶねー。結局あんまりホストのキーレン(Karen)とは話す時間もなかった。 明日はようやくテアラロアに復帰する。身体が鈍ってないか心配。 朝早く目覚ましよりも先に目が覚めました。夜中にだれかが来たような気がしたけど、そんなこともなかったみたい… 最近なかなか寝つきが悪くて困ります。 タラルア一日目のワイティワイワイハットでもほんとうに眠れなかった。寝れないのは恐怖でもあります。 朝ごはんを作るのも面倒で、昨日サリーと町に出かけたときに買ったポテチの残りをポリポリ食べました。調理器具も洗わなくて済むし準備は超楽ちんでした。 7時前にはよ用意も出来て出発。靴が壊れてしまったのでサリーがくれたコロンビアのMontrailというトレイルランナーを履いて、7時前に出発。 二日分の食料でいいのになんとなく大量に買ってしまったせいで重たい荷物。それに目的地のスコッツロードの駐車場には水場もないので4リットルを背負います。 めちゃくちゃ重いやんけ~~~ 早々に32キロ(地図上)も今日歩けるか心配に。ファームを過ぎたあたりでお腹がゴロゴロ…… やばい、これはうんちマンだ!羊と牛のうんちに混じるから大丈夫!一応土もかけておいたし大丈夫! Mangahao-Makahika Trackは正直つまらんかった。湿った平らな森の中を永遠にくねくねと、川を何十回と渡る。足が濡れるのを断固阻止しながら石の上をホイホイっと。 デブラが「17回川を渡った」と言っていたので無限大ではないのです。で、一回足がぽちゃんしてしまいました。でも足が濡れない!これはもしかして防水の靴なのでは。 防水の靴、浅い川や沼では超役に立つんですが、靴よりも深いものになると厄介なんです。水捌けが悪くて中でいつまでもちゃぷちゃぷするという難点があります。これは用心しなくては。 トラックの最後1~2キロのところでニュージーランダーのGuyという名前のハイカーに会いました。結構長い間立ち話をして心のチャージぎいつのまにか100%!これなら32キロ歩けるなぁなんて。単純であるのも結構いいもんだ。 Burton Trackは大変でした。南側はかなり簡単でつまらんって思ってたんですが、途中で小さなアップダウンが増えて、ゴースという尖った植物の茂みを掻き分け(まじで痛い)、最後には川渡り。しかもガッツリ系の川。しょうがなくそのまま渡りました。そのあとの登りから道路に出るまでずっとちゃぷちゃぷ。 驚いたことにいままで歩いたどのテアラロアのセクションよりもトラックがわかりやすくマークされていました。ありがたい。 森を急に抜けてからスコッツロードまでは、杉の木の産業のために禿山でした。悲しくて悲しく涙が出ました。この多くの杉は日本と中国に売られるそうです。 みんな、パルプ(紙やトイレットペーパー、ティッシュの材料)はこういうところから来てるんですよ。なにごとも有限です。 そのティッシュ捨てる前にもう一度使えるか考えてみませんか?その紙を買う前にリサイクル用紙に変えてみませんか? 今晩雨が降りませんように。 カウボーイキャンプだからだれにも通報されませんように。 この日はゼロデイ、休息日にしました。パーマーストンノースには21日に帰ると言ってあったのであまり早くに帰るのも良くないと思い、焦ってもしょうがないしゆっくりしていくことにしました。
昨晩はザザーッと雨が降ってて、あ〜テントの中で過ごす必要がなくってほんとうによかった〜。無理して早く出てきてほんとうによかった〜。 マリオは渋々デブラに着いていき、トレイルに八時ごろに出発しました。その時から雨降っていて、上の方ではもっと風もひどいだろうなぁと思いながら二人を見送りました。 午前中に太宰治の「人間失格」を読み終わってしまい、お昼頃に宿主のサリーがレヴィンまで食料調達のために送ってもらい、お腹が空いては何か食べて、眠くなって昼寝して、また食べて寝ての繰り返し。雨も降ったり止んだり。 母はトレイル中に「人間失格」なんて読むんじゃないよなんて言ってましたが、私は好きでした。 たしかに暗いけど、読みやすかったです。もう一回読みたい。 時代も性別も性格も違うだれかの人生の話で、ゆっくり確実に読み進めました。私が好きな村上春樹とは違って、描写が少ないと感じました。だから何のことかわからないと迷走する箇所もありましたが、たぶんそれは太宰治が短編小説を書き続けてきて過度に多忙だった生活も影響していたのかなと思ったり。 途中から太宰が自分のことを書いているのかと思い始めました。小説が次第に人格と人生を持ち始めるのです。最後の太宰の人生をまとめた表を読んでみると納得しました。何度も自殺未遂を繰り返し、薬の中毒になり、救いのない終末を迎える。「葉ちゃん」は太宰自身でもありました。 太宰治のほかの作品も読んでみたいです。けどまずはあの薄っぺらい「蟹工船」を読み始めなくては。 今日はクリパパンゴ(Kuripapango)に埋めてもらった食料の回収というミッションを成し遂げる日。ネピア(Napier)とタイハピ(Taihape)の街同士を繋ぐ古い道路をヒッチハイクしなくちゃならん。うまくいきますように。
雨がポツポツ降り始め、今晩の予報は嵐。クリパパンゴでキャンプはつらいなぁ。 ネピアの町外れまで歩きながら親指を立てる。5秒ぐらいで車が止まってくれた。三歳の息子を保育所に送る途中のマオリの女性が拾ってくれた。今日はたまたま仕事が休みでパートナーの代わりに運転しているらしい。 なネピア・タイハピロードが始まるところまで降ろしてもらった。雨が降るからと傘をくれた。 そこで30分ぐらい待っても誰も止まってくれず、場所が悪いのかもと思い道路をの登っていくがしかし、それでも改善せず。地元のマオリのおばさんが「そんなところにいちゃ、誰も止まってくれないよ!ダンボールぐらい持ちなさい!」とダンボールとマジックペンをくれた。結局もともとヒッチハイクしていたところに戻る。セメトリー(墓地)の真横だったから申し訳ない気がしてたけど、さっきのおばさんが「あれはうちらのファーナウ(マオリ語で家族という意味)私が許可する!」と言ってくれたから、そういうことにした。 それからまた45分ぐらい待ってお子連れの女の人が拾ってくれた。アン(Anne)と車の中で人生観とかいろーんな話しをして、「もしこれからヒッチハイクが捕まらなかったら私のうちに泊まっていってね」と電話番号を渡してくれた。 こそれから20分待って、ジューン(June)というおばさんが拾ってくれた。ちょうどアンのうちでおばあちゃんの介護をしていたらしい。これからこの先の家の次の介護に向かうらしい。 ジェーン(Jane)という紛らわしい名前の女性のお宅へ到着。わざわざクリパパンゴまで車で送ってくれた。無事に埋めてあった食料を掘り返すことにも成功。 上でキャンプする予定だったけど、嵐が来るからジェーンのうちまで戻って、介護が終わったジューンの車でヘイスティング(Hasting)まで送ってくれた。ネピアの隣町まで戻ってきてしまった。 ジューンのパートナーの知り合いが経営しているよくわからないバックパッカーに泊まることになった。果樹園も運営しているらしく、短期労働者もそこに滞在していた。オーナーのドーソン(Dawson)と意気投合し今度鹿狩りに連れて行ってもらうことになった。ニュージーランド人はこういう口約束がやたら多いけど、また訪ねていけば必ず連れて行ってくれる。 明日また同じところに戻ってネピア・タイハピロードをヒッチハイクしてタイハピまで行かなくてはいけない。ながーい一日になりそう。 思ったよりもよく眠れた。屋根に当たる雨粒の音を聞いていた。
まだ迷っていた。先に進むか、地図のない道路をあてもなく歩き続けるか。 決断した。川で死ぬより、道路で死ぬ方が確率は低い。そしてもう一度PLBのボタンを押して歩き出した。 歩き始めて三時間半経ちRuahine Hutの標識を見つける。五分だと。 ちょっくら寄ってみることにした。ハットに地図があることが多いから、ともしかしたら道路がどうなっているかわかるかもしれない。 五分経ったところで男が前から歩いてきた。人間だ!!めっちゃ嬉しかった!! ハットには彼を含めて5人のおじさんり猟師がいた。みんな愉快で、楽しかった。彼らと一緒にあと二泊して一緒に下山することにした。幸運だった。 半時間ほどしてからまた車が来た。そして運転手はわたしを見て「君を探してた」と言う。 冗談だと思っていたけど、真面目だった。そう、今朝押したPLBがシグナルを衛星まで届けて本部まで連絡がついていた。そして本部かがわたしのGPSで位置を確認して一番近くの農家さんに連絡をつけてわたしを迎えに来てくれたのだ。 安堵で涙が溢れた。 そそのあと、友達の車でNapierまで送ってもらった。たくさんの人を巻き込んだことを知った。頭の中の整理が付かず、ぼーっとした感じ。 今回の騒動にま振り回されたわたしの周りの人たちには申し訳ないことをしたと思っている。でも「ごめんなさい」と言えるほど簡単なものじゃなくて、ほんとうに心配をかけたと思っているし、そういうときほど簡単に謝れない。謝って済むことでもない。自分にも謝りたい。もう、全てに謝りたい、けど謝れない。ごめんなさい、とは違う。むずかしい。 川はなかなか下がらないはざだから、天気が数日連続で良くなる時が来るまでここのセクションはやめておこうと思う。まだ予定はわからない。 ちょっと寝坊。七時二十分出発。腕時計をたぶん友達のうちに忘れた気がする。まぁいいや。
雨は降っていなかったが途中から小雨に。 ながーい峰歩きは視界も悪く、何度も止まっては目を凝らして次のマーカーを探した。 雨が本格的に降ってきて心が折れかける。寒い。 突如砂利道に出る。No Mans Hutに続く道路だ。しばらく歩いてハットに到着。おなかがすいていたのでてっきりお昼過ぎだと思っていたけど、まだ11時半。 雨に濡れて寒く歩く気力もなく、しばらくジーッと考えた。次のハットはDiane’s Hutで、その次はShutes Hut。どっちかのハットまで進みたいけど、どこかに川があったはず。この雨では増水して渡れない可能性が高い。 もしかしたら夜の間に雨が止んで水かさは朝には下がってるかもしれない。今夜はここに泊まろう。 でももし雨が降り続けて川が渡れない状態ならこの砂利道を歩いて町に出るしかない。何キロあるのだろうと携帯に電源を入れたら、画面に水が浮いている… そしてわたしの携帯は壊れた。 雨が止むのを待つことしか出来ない。 時間が経つにつれて雨は激しくなっていく一方。これは止まない。絶対止むことはない。ここで心がポキっと折れた。 PLBを手に取って30分悩んだ。 まず、これを押してもちゃんとシグナルが届くかわからない。 もし届いたら、たくさんの人に迷惑をかけることになる。 もし届かずやっぱり自分ひとりで対処しなくちゃならんとなると、何キロあるかわからない道路を三日三晩歩かなくてはいけないかもしれない。その場合、手持ちの食料は足りない可能性も出てくる。 いままでほかのボタンを押しても起動しなかったから、たぶんこのHELPボタンもダメだろうと希望なく押した。 一時間経っても何も変わらなかったのでダメだったんだろうと。 やっぱり自分で脱出するしかない。 ひとりはこ孤独だ。 ようやく予定決行の日が来た。天気は曇りと雨。パーマーストンノースからWakarara Roadまで運転してParks Peak Hutまで登った。
運転してくれた友達には運転してくれただけではなくて、Kuripapango(ルアヒニ山脈を一旦終えて次のカウェカ山脈に入る箇所)まで運転して次のセクションのための食料を埋めにいってくれた。 この日の足取りは重かった。二時前に到着し、霧が濃く寒かった。これから雨予報だから濡れて風邪をひかないかも心配。 ハットではNapierから来ていたアマンダとウェインというカップルとお一緒になった。 火を焚いてくれたので暖かく、濡れた服も乾いた。明日は乾いた状態で出発できそう。 正直不安でいっぱい。ここれからずーっと雨。ぱーっと晴れないかな。なんて。 |
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January 2019
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