これは幻か。天気が良すぎるではありませんか。ついに、お空の神様がわしらの願いを叶えてくださったに違いない! 今回の登山はかの有名なサザンクロス(Southrn Cross)に行ってまいりました。予定ではスタート地点(Otaki Forks)から6キロ先のフィールド山小屋(Field Hut)を越えて、二つ目のピークの先にあるカイム山小屋(Kime Hut)で一晩過ごし、次の日の朝にヘクター山(Mt. Hector 約1500m)を登頂して折り返すというルートでした。 メンバー紹介 いつものエマ いつものトム ひょろっと長く細い隣人のクリス いつものわし クリスは半年間のアジア旅行から帰ってきたところ。日本にも行ったらしくいろいろな話を聞くのが楽しみ。 ふつうに平日なのにインターン先から昼の11時半に帰ってきたトム。どんだけゆるいんだか。約束の1時に出発。 こんな晴天の日の登山なんていつぶりだろうか。悪いこと何も起きませんように。 そしてスタート地点のOtaki Forksに到着。 いざ出発。 だが、なにかがおかしい。 わし、気分が悪い。さっきの車酔いのせいかもしれないと思い、とりあえず歩き続ける。 坂を歩くにつれて、目眩と吐き気と頭痛が襲ってくる。え、これやばいんじゃね? それでも歩き続ける。てっぺん目指して。 トムの脚をデコレーションしたりしながら、気持ち悪いため要所要所休みながらゆっくりと進みます。 「ああ、もう無理だぁ〜。目眩がやばい〜。」と仰向けになったときに見えた木々と鳥のさえずり。ここは天国か? あ、光る天使が私を迎えにきた… ただのエマですが。 歩いては止まり、歩いては止まり、を繰り返しながらそれでも進む。 突如目の前に現れたField Hut!今日はこれ以上進むのはわしにはできぬということでここに泊まることに。 山小屋としてはとっても珍しい二階建て。1924年に作られたタラルア山脈で一番古い山小屋だそうな。写真がいたるところに貼られていていいかんじです。だがしかし、わしは気持ち悪くてダウン。みんなが外でまどろむのを写真に収める指名は果たした。 ここからテーブルトップという一番近くのピークに向かって夕日を眺めながら夕食にしようと出発。ゆっくり20分かけて到着。 この向こうにカイム山小屋があるのだとか。遠いなぁ。 なんだこの美しさは。スペクタキュラーとかビューティフルとかマグニフィセントとかアメージングとかの言葉が尽きて、この美しさをどう表せばいいのかわからないとなりなんとなく出てきた言葉が「デリシャス」。 それでなんかみんなで爆笑。楽しかったなぁ。 エマがわしのデザインしたBuffを被ってたから、モデルになって言ったときの写真が二重顎で↓ 修正後↓ トムも着てるぜ。 夕日見ながらとか言ってたけど、先に食べてしまい寒くなってきたからさっさと退散。 帰ったらエミリーというソーシャルワーカーをやってる女の人がいてみんなで夕日を外で見ながらおしゃべり。 久しぶりに見た真っ裸な夕日は目が焼けました。 わしが誕生日プレゼントにあげたサーモスであったかい紅茶を召し上がるエマ。サーモスの宣伝に使っていいよと自信まんまん。 夜は少し肌寒かったけど、まあまあ眠れました。 翌朝8時半ごろにカイム山小屋に向けて出発。約二時間かけてもうすぐのところまで来て、あと一つピークを越せばゴールという地点で、悪天候・強風のため断念。めっちゃ悔しい。エマが風で何回も浮きかけて、みんなグラグラヨタヨタになりながら帰りました。背を向けたときに後ろからエミリーが走ってくるのが見えたんですが、わしらが折り返してくるのを察知したのかエミリーも背を向けて降りていきました。お昼ご飯をフィールド山小屋で食べて、下山。 今回は途中でいろんな超人に出会えた登山でもあり、こないだのカパカパヌイ山小屋の犬と飼い主の名前が八回もゲストブックに載っていたのを発見した(5月から狂ったかのように8週連続でフィールド山小屋に来ていた)登山でもあり、体調が悪いなか頑張った登山でもあり、そしてトムとエマとわしの三人が揃う最後の登山でありました。寂しい。
出会いは別れですな。 ではわしはテアラロアへ向かいます。なのでこれがこのカテゴリー最後の投稿となります。さよなら、登山-TRAMPING 2017。いままで読んでくれた方々ありがとうございました。
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10/11/2017 今週も金曜日の夜に出発して土曜の午後に帰ってくる予定の旅でした。 先週とは違っても早めの出発ができそうで、登山はじめての友達も連れて行くことになったのでアドベンチャーは組み込みませんでした。 メンバー紹介 トム 新しい同居人。インターンをしに四ヶ月ニュージーランドに滞在する予定のチーズとビール大好きドイツ人。彼のジョークがあまり掴めるひとがいない。 エマ 元同居人。変なやつ。来年は一年休学するらしい。三年間髪の毛を切らない計画がもうそろそろ終わりに近づいていて、どこでヘアドネーションをしようか考え始めている。 ハイジン 同居人エミリーの高校時代からの友人で、数ヶ月前に大学で再会。いつかのホームパーティーを通して仲良くなり、日本語教科の家庭教師をわしが務めた。今回初めての登山。 わし わしです。 なんやかんやしてると結局遅くなり、家を出発したのは午後4時半近く。天気は驚くことに見た感じ良好。気分もノリノリ。今日も今日とて山へゴー。 ハイジンが今オーストラリアで勉強しているボーイフレンドに山へ行くことを伝えたらしく、彼から返ってきた言葉が「試験中に山へ行く動機を教えてくれ」だったそう。 そう、いまちょうどわしらは試験真っ只中。やばいよね。エマなんか月、火、水と連続で試験で全く勉強してない科目もあるとか言ってる。わしも水曜に最後の試験があるけど、全然準備できてない。ほんとにやばい。なので、教材を持っていきます!「山に行きたい × 試験勉強しなければならない=超特急で登山して山小屋で勉強する」の一択。充電ばっちりのソーラー発電のランプもヘッドライトもペンも持ったし、あとはやる気だけ。 すんごい悲しいことに雲行きが怪しい。なぜなんだ?雨のハイキングも好きだけど、もうかれこれルアペフ山登頂の時から晴れた登山に行っていない。ルアペフも悪天候で登頂断念、次の週のタラナキ山も暴風、雪、視界不良で登頂断念、次の週の日帰りSunrise Hutも霧と雨(これでカメラが死にかけた)、その次のRangiwahiaでの登山も霧と雹と暴風、その次はマナワツゴージで曇天の下で強風の自転車漕ぎ、その次が先週のKapakapanui Hutの濃霧と雨と深夜の登山で、今週がまたドライブ中からすでに感じる嫌な予感。わしは小学校の6年間全ての遠足が悪天候で延期・中止になった経験がある雨女。ここ最近はいけてるはずだったのだが、どうやら帰ってきたみたいです。おかえり、雨子。 風車の丘を通り越し、まだまだ進むよ。 トムが中古で買ったこの車、1400ドル(約14万)。めちゃくちゃパワーが弱い。前方に重機トラクター乗っけたトラックが走ってても、馬を引っ張ってる車がトロトロ走ってても、追い抜けない。特に昇りではブオーンブオーンとすごい頑張ってるのはわかるけど、止まるんじゃないかと心配するぐらい弱い。みんなで「がんばれ車!君ならできる!僕たちを山へ連れていってくれ!お願いだ!君しかいない!あとでビール一本ガソリンに混ぜてやるから!」って声をかけながら、車はゼーゼーと走ってくれました。 そしてようやくRuahine Forest Parkに到着!ここからは砂利道で上り坂。登山道の入り口の駐車場までは残り四キロ近く。頑張れ!ブオーン! そんなにきつい坂ではないのですが、トムの車は…… 残念ながら期待に応えることが……… できませんでしたぁ………。 ビールはなしだ!!だけどよくここまで頑張った!! なので、四キロ近くのウォーミングアップをすることに。 Kashmir Farmって書かれた農場の看板の前しか駐車できるスペースがなく、ごめんなさいと言いながらでっかい岩と石がゴロゴロ置いてあるのをめっちゃ重いけどわしが頑張って移動させて、車を停めました。あの石はここに停めるなよって意味だったんだと思われる。 ここから45分歩きました。入り口の駐車場には車が二台駐車されていて、なんだか不思議な気持ちでした。車ってすごいんだなぁ。ボブサップみたいな車もいれば、高橋尚子みたいな車のいるし、ボルトみたいな車もいれば、わしらのアンガールズ田中みたいな車もいるわけです。 今回のルートは、スタート→Longview Hut一泊→登頂(1511m)→どちらかのルートでDaphne Hut→帰る。 Daphne Hut(ダフニー山小屋)は、エマが二年前に無茶苦茶な登山をする元同居人のコイドに連れられてきた場所の一つ。しかしコイドもトラブルメーカーで道がそこに続いてるのに、勝手に近道を作ろうとしたり、アドベンチャーを求めるハイカーで、いままで一緒に山に行ってろくなことがなかったらしい。この山小屋もスタートから二時間で見つかるはずが、コイドについていったら結局一日中小屋が見つからず川を何度も渡ってボトボトの挙句、疲れ果てて山の中でテントもなく寝袋一枚で寝たんだとか。だからエマは今回はこの山小屋を見つけたいと意気込んでおりました。 だから写真でもノリノリなエマ。さてようやく出発。時刻は午後7時。先週と変わらんやん。 最初の方のパートはずっと昇りでやっぱり身体が慣れるまではキツい。ハイジンがだんだんと遅れてきて、登っては待ち登っては待ちの繰り返し。 日も暮れてきて、霧は濃くなってきて、気温も急激に下がり、風も出てきて不安になってきたのが、三分の二ぐらいの地点。 ヘッドライトで照らしてみても濃霧で明かりがあまり届かないし、空中の水滴に反射してどこを見たらいいかわからない。しかも、やっぱり悪天候。わしの人生もこんなかんじになりそうだな。もう大学いやなんだわ…(愚痴) 今やってる専攻も楽しくないし、得たいのは知識と思考力であって成績や得点ではないし、四角い教室もみんなの後頭部も白いスクリーンもプラスチックのマーカーも、時間と競う講義も、ビジネスみたいなカリキュラムも、なんか悲しい気持ちにさせる。教育ってなんなんだ。大学辞めるか、休学するか、専攻変えるか、どうしようか悩み中。世界ってなんでこんなに複雑になったんだろうか。 午後8時半ごろに小屋に到着。中にはすでに四人のハンターたちがいました。うーん、臭う。典型的なニュージーランドのハンター/ファーマーの訛りは、やっぱり慣れない。気が張って緊張して、弾丸トークまたは絶対無口になってしまう。 作ってきた餃子をみんなに振舞ったりお菓子を食べたり談笑しながら夕食を済ませて、わしは勉強を始める。Kathmandu(日本語でなんて読むのかわからないけど、カthマンドゥーって発音します)で買ったソーラーランプが大活躍。めちゃくちゃ便利なアイテムなんですが、ハイキング中に何かがスイッチに当たり、小屋に着いたら充電切れだったことが何度かあるのでこれはなんとか改善してほしいところです。 午後10時半まで勉強して、みんなが先に寝始めたころにすごいやっちまった感に苛まれました。小屋では一番に寝た人が大体勝ちです。それはなぜかというと、絶対誰か一人、イビキをかくやつがいるからです。そいつよりも先に寝てしまえばあなたには疲れた体を癒してくれる眠りが保証されます。レースにさえ参加しなかったわしは覚悟はしていたのですが、ハンターたちのイビキとおならの合戦はつらかった。結局わしら四人とも全然眠ることができませんでした。 朝起きてはハンターたちに死んだ目でおはようと挨拶。「どうだ?よく眠れたか?」と聞かれて「全然眠れなかった。穴のいう穴から爆音が一晩中流れてたよ」と言うと「アッハ!そうなのか!俺らは完璧に寝てたぜ!」って当の本人が言うもんだから、鼻の穴をセメントで詰めてやりたくなりました。 ハンターたちは先に出発し、わしらは午前8時ごろにサミットに向かって出発。荷物は全部小屋に置いていきました。予定していたダフニー山小屋へまで行くループはハンターたちの助言と自分たちの判断で悪天候なのでやめて、とりあえずトムがどうしても登頂したいと言うので、サミットしたら小屋に戻ってきて来た道を戻るルートに変更しました。 いざサミット向けて出発。 やっぱりいつも登り始めはキツイです。日にもよりますが、20分間を自分と闘いながら止まらずに進むとあとは楽です。あとは鼻から吸って口から吐くを続けるのもコツなような気がします。それでもしんどいときはずっとしんどいです。 天気は濃霧、強風、雨はなし。わしは濃霧も雨も雪も特に怖くないんですが、風だけはほんとにだめです。なぜかわからないけど、少しでも風が強いと命の危険を本能的に感じます。この日も風は強くてしかも吹きっさらしの岩場と峰を歩くので怖いったらなんのなんの。早く登頂して帰りたいとしか考えてませんでした。それに寒いんだわ。 とか言いながらみんなで岩場で記念撮影。わしは怖いから岩の陰に隠れて… (早く行かんかい!)って内心吠えてました。 1時間かけて登頂。てっぺんはやばかった。天気悪いから景色も何も見えないし、風はえぐくて四つん這いにならないとヨレヨレするし、とにかく寒いし。ハイジンが上がってくるまで始めはエマと二人で抱き合いながら寒いね〜寒いね〜って励まして、トムが来てから三人でしゃがみこんでペンギンみたいにスクラム。ハイジンがようやく登頂してから、その体制のまま記念撮影。 はい!下山!ドドドド! そして待つ。 ドドドド!そしてまた待つを繰り返す。 天気も回復してきた模様。こんな景色だったんだーなんて話したり。 ハイジンがさっきまでみんなでいた頂上を振り返って見て「すごい!私こんなに登ったんだ!わー、自分のこと誇りに思うわ…」と呟く。うん、わかります。めちゃくちゃわかります。 そして小屋に戻ってきました。 体が凍えて、お腹が痛くてたまらなかった。わしの胃腸は車に轢かれる寸前に歯をむき出して威嚇するハリネズミよりも弱い。 濡れたズボンを乾かすためにパンツ一丁で暖炉の横に座ったり、火の面倒を見たり、湯を沸かしたり、おかし食べたり、濡れた靴下を暖炉の上で料理したり、みんな別々に好きなことやりながらも一緒の空間にいて考えてることはシンプルに一緒だったりします。こういう経験を繰り返して、何度も会ったことがあるってわけではないけどなにかを共有し分かち合ったひとたちのことは、意識してないけど心のどこかでとっても大事に想っていたりします。 午後1時ごろにLongview Hutを後にし、いざ下山。風も霧も雨も前より大人しくちょうどいい気温に。 うちに到着したのが午後4時半ごろ。勉強を少しして横になったらまた寝てしまった。ハンターたちのイビキとおならは祟りだな。ドミノピザが安いので今回のジャンクディナーはピザに決定。空きっ腹に酒をやってしまい、勉強しなくちゃならんのに酒が回りすぎて結局また寝てしまって無事に終えた登山でした。 来週は隣人のクリスがアジアの旅から帰ってくるので、彼と久しぶりに一緒にみんなで山に行くプランを立てています。クリスはやばい登山をする人だからドキドキワクワクです。まずは最後の試験、がんばろう…! How to convert a portion of oats porridge to a bottle of wine.
3rd-4th Novmnber 2017
To start this blog first I should mention about how Tom, my new German flatmate found Kapakapanui Hut and why he was very passionate to accomplish this track. It was two weeks ago Friday night that Tom decided to hitchhike to Waikane to start this track including quite a few number of river crossing. He eventually got to the starting point at 9.30 PM after a while of detour to the beach with a couple of hitchhiking. He said it was already too dark to even find the very first gate of the track. As wondering for 2 hours not even starting the track yet, he finally crossed a river and due to that exhaustion he decided to sleep by the river setting his sleeping bag on a mattress without a shelter. Besides getting to the Kapakapanui Hut remained as a next mission, taking a rest was more important. In the next morning, his tired body hadn’t been healed much and he hitchhiked back to our flat without stepping into the bush that day. So he had to revenge Kapakapanui Hut Loop this time desperately.
Lets start our journey! Hooray!
The team was made by Tom, Emma and me. We left our flat at 6PM started the track around 7PM. Starting the entree with nine times river-crosses and reasonably steep uphills. The weather wasn’t not so good but foggy. We switched on our headlights. The mists disturbed the sights outside 5 meters radius. I was walking slow and Tom walked ahead of us. Emma was nice enough to wait for me catching up.
At some point Emma and I lost tracking the next orange triangle marker which was supposed to lead us to the right direction. After crowing the tangling tree branches we found the marker. Started following the markers.
The path just went down. I had a bit of doubt of descending to the Hut which usually stays near the top of the mountain. But it was too tiny to acknowledge/trust. It became completely dark and Tom was way too far away from us. We shouted “Tooooooooooom!!!!!!” and gave up in 5 minutes. At first we thought Tom was lost and we were wrong. But then what are these markers for? Where do they lead us?
We decided to track back to the point where we instantly lost the marker. It wasn’t an easy way. By getting close there I heard Tom calling my name. So lucky to get reunited. Apparently, Tom was also on the wrong direction and just returning to the point as well. A sense of big relief was shared among us by finding each other in the dark bush. I was so glad that we didn’t set up the tent giving up the night to find him. It took us a while to get back to the real marker. I still don’t know what the nylon strings hanging around the trees and weird ribbons were for. Don’t follow them! They are there to confuse you. Just look for the official markers if you’re doing this track.
The journey had finally started after 2.5 hours of chaos! It constantly went jungle wild and muddy steep uphills. Having another 2-hour anxious climbing, the Hut appeared in front of us and our hallelujah scream echoed throughout the mountain.
When our head lights flushed to the Hut, there were two lights moving towards us from the Hut. They were the eyes of a big Alaskan Malamute dog. I went into the Hut quietly and looked for a person who should be the owner and asleep. But there was no one. My watch hit 11.45PM. Man, nearly midnight. I was actually scared of this situation imagining what if the dog was a trick of horror and nobody remembers about the dog when I come out the Hut. But no worries, the dog was there outside looking happy getting pet from Emma. We found the dog’s name and the owner’s in the Hut book. Clearly, they came here a day before us and she lost her buddy after they left the Hut. The dog shouldn’t have been abandoned otherwise how on earth could she leave their names on the note. There was no service at the top of the mountain so all we did was to decide to take the dog down back to the civilisation in the next morning. We had to sleep.
Woke up at around 8.30AM. We shared some of our food (mostly porridge) with the poor doggie and left Kapakapanui Hut at 9.15AM together. The weather was alright but still wet and foggy. Compare to last night, we couldn’t complain about it.
The loop had to be some steady ridge-walk after the Hut according to the map but it only kept going down. We were surely following the sign and the markers. Weird. This track is simply so mysterious. Tom was disappointed that we missed the summit. There should be another track to do the actual loop. I think there was a small track behind the Hut so try that one if you are going there for the loop.
The track jointed with the previous one we came up, which is also pretty weird because when we didn’t find the junction last night! Goosebumps!
After hiking down for an hour, Emma realised that we were walking the same track she and I got lost last night away from Tom. So we had to walk up again to find the point we went wrong. But this was the only way we could take. We came up with a horrific thought; Emma and I were tracking down the way we came last night and we thought we were lost... if we had kept walking another half an hour we would’ve been back to the river. So we turned around started walking the path for the 5th time.
At this moment, the dog was lost. No wonder how he abounded his owner since human being can never catch up this four-leg hairy thing in the bush. It was totally a deja-vu that shouting the dog’s name like we were to find each other last night.
Finally, the sound of the river became real and yes free boots wash!! Happily we found the fresh foot prints that seemed like the dog’s. It brought us a little bit of hope that he might be already back to the car park by himself as we were assuming he went back to the Hut again.
Emma was telling me how not to fall walking on the slippery stones for river-crossing after I slipped and fell on my knee which has just recovered from 4 months of rehab of the injury. Too late. We saw a guy at the second last river starting the loop and he witnessed the dog.
We arrived to the car at 1PM after all this unbelievably insane trip. The dog could safely go back to his family. The owner contacted us and is sending us a bottle of wine for giveback! This is how you covert a portion of porridge to a bottle of wine.
Thank god that this madness ended without leaving any fatal scars on us except my poor knee. The only thing that I don’t want is to go back to the physio again!! I’m crossing all fingers I have!
Having beers, hot chips and Tom’s favourite fish burger after the hard work always saves and gives us motivation for the next trip. What are we going to do for next?
23/10/2017
どこにもいけないかわいそうな学生のために作られたであろうマナワツ・ゴージ。 どこにもいけないかわいそうなわしを連れ出してくれた元同居人のエマ。 ありがとう。 ここからは前の金曜日の話から始まります。長くなるので、飛ばしたい方は太字の月曜日の部分からどうぞ。 今週末は月曜日が労働の日という祝日で三連休でした。 わしはこの三連休を利用して、ロッククライミングで有名な北にあるカワカワ湾に金土日月とクライミング三昧の日々を送る予定でした。そう、予定でしたの。しかし、人生はつらい。察してください。 金曜の夜が期限の課題がありました。6週に渡る実験プロジェクトをまとめ、レポートを提出しなければならなりませんでした。しかし、人生はつらい。火曜日にパソコンの左三分の一、キーボードが反応しなくなりました。ログインすら出来ませんでした。察してください。 鬼怖い教授から三日の猶予を与えられました。これでわしのクライミング三昧の休日は、Amコードを鳴らして儚く散りました。 学期最期の日、素晴らしい天気が窓の外を彩る大学の図書館で、みんながポツポツ帰っていくのをイヤホンの外から聴きながら、コンピューターの画面に向かう無表情な顔が黒いスクリーンセーバーに写った空虚。それが金曜日。 土曜日は絶望の朝を迎える。何もする気が起きずただただまるで生産性のない時間を過ごす。それでも日は沈み、また眠気に施されベッドに潜る。 日曜日の朝。大学に向かい、図書館のコンピューターの前に座る。知り合いがわしの前に座る。レポートをひたすら書く。夜7時、友達が誰かの誕生日パーティーで外食するから帰ると声をかけてくる。楽しんでねとわしも返す。その誕生日ガールはわしの友達だった。わしは招待されれれれれれれれれ、人生はつらい。察してください。 閉館間際になんとかレポートを書き終えました。しかし提出先がわかりません。鬼怖い教授にメールしましたが、休日なもんで絶対読まないと確信。提出が間に合わない。絶望。帰宅するとエマから「月曜日、自転車でマナワツ・ゴージに行って散歩でもしない?」と連絡が来る。全然乗り気ではなかったが、そろそろ運動しなければと思いわしも一緒に連れて行ってもらうことにした。 月曜日、朝6時。「あ、自転車大学に置きっぱだ。」と突然眼を覚ます。エマに半分寝ながら時間に間に合わないと連絡し、今日は行かないと伝えたつもりだった。 8時半。エマがドアの外からわしの名前を呼んでいた。出発は7時半のはず。あわてて部屋を出ると「おはよう!いまから自転車大学に取りに行く?一緒に歩いていくよ!ゆっくりでいいから準備して!」とエマのキラキラ笑顔が朝から眩しい。ああ、なんて素晴らしい人間なんだ…。久しぶりに暖かさを感じました。 おまたせしました!ようやく!ここから今日の旅の始まりです! 朝9時過ぎ大学に向かって出発! メンバー紹介 エマ 元同居人。最近いろいろあって人生初の怒りを経験したのちシェアハウスを飛び出した先鋭の変人! トム ドイツからインターンとしてやってきた金髪男子。エマが住んでいた部屋にいま入居中。新しい同居人です。 わし わしです。 40分歩いて大学に到着。わしの自転車を回収して三人でいざマナワツ・ゴージへ! マナワツ・ゴージとは、マナワツ(わしらが住んでる町パーマーストンノースがある州てきな地域のこと)に位置するタラルア山脈とルアヒニ山脈のちょうど間、つまり谷(ゴージ)のこと。ここに簡単な登山(散歩)道があって、初心者やマナワツに来た観光者や地域の人たちにも自然を感じられる場所として人気です。風車も間近で見られるスポットがいくつかあり、ちょっとしたマナワツの名所です。 天気は曇りで暑過ぎず寒くもなく快適。自転車にはうってつけの日差し加減です。
どんどん行きます。三人で「お腹すいたー!」と叫びながら漕ぎます。
エマは一度車に轢かれてからこのオレンジの汚ったない反射ジャケットを着るようになりました。ニュージーランドのドライバーは絶対に信用してはいけないです。わしも何度か轢かれかけてます。しかもだいたい相手はこっちが悪いみたいにメンチ切ってきます。
はい、まだまだ自転車乗りますよ。
砂利道です。川沿いを走ります。わしの自転車はレーサーなのでサスペンションがなく、タイヤももろに衝撃をお尻に送ってくるタイプのやつです。
途中、地震か川の氾濫かで道が一部なくなっていました。そこを通過すると今度はハイウェイに戻ります。ゴールはそろそろ!
橋を渡って
少し進んだら、見えたー!マナワツ・ゴージの入り口の一つの駐車場に着きました。
走行距離は約20キロ。一時間十分かかりました。さて、お昼ご飯を食べてから散歩に行くよ!
チーズが大好きなトムはチーズを齧るたびに「ん〜〜…」って言います。エマは中国の習慣からかクチャラーです。美味しいと余計クチャります。
お腹が満たされたので出発。反対側の駐車場まで10キロ(3〜5時間)との表示を見て、とりあえず目指すは反対側の駐車場だけれど、暗い中帰るのは危ないから時間と相談して様子見ということで合意。
誰でも楽しめるように登山道はよく整備されそんなに厳しいわけでもなく、サクサク進めます。5キロ地点でちょうど1時間かかっていたので、往復4時間以内でできると踏んだ。 地崩れのため閉鎖中の一つを除いて、全部のlook-out(見晴台)をコンプリートしました
そうするともう楽しみがなくなりました。あんまりにも道が整備されてるものだから、ほんとに退屈になってきて、反対側の駐車場になにかあるわけでもないし結局8キロ地点で折り返しました。
スタートした駐車場に戻ってきて、はらぺこあおむしのように三人でリンゴを齧りました。ニュージーランドのリンゴはほんとに美味しい。 それから藪を掻き分けて川に降り、エマは小便をし、トムは川で遊び、わしは2人を見守ってから、みんな自転車に跨ってお家へ帰りました。
と終わるはずだったのだが、エマの自転車がパンク。この自転車、不運しか運んでこない気がするよエマ。
一度盗まれた10日後にまた盗まれ、二度目はチェーンがズタズタになった状態で警察が見つけてくれ、修理したあとすぐに車に轢かれ、また修理したら今度はパンク。 どうかと思うぜ。 エマは幸い近くに住む友達から助けを受けられるみたいでよかった。あとで一緒にハンバーガーとアルコールを楽しむと約束し、ここで一旦さよなら。 トムと激しい風のなか自転車を漕ぎます。
終始向かい風でつらいったらありゃしない。だんだんいらいらしてくる始末。たぶん自然のもので唯一好きになれないものは強風だと思います。なにが嫌かと言うと、音。だいたいうるさいのがなんでもあんまり好きではありません。強風のうるささは、耳に当たる風によるものがほとんどだと判明。それを防ぐには耳をなにか硬くて風を通さないものでで覆うかしないといけません。そんなものはないので我慢するしかない。ゴーーーーー!って音の中そんなことをずっと考えていました。
エマは今頃車の中で悠々と帰っているかと思うと、あいつはわざとパンクさせたんじゃないかと疑いたくなったのですが、わしとトムは一時間めちゃくちゃ頑張って漕いで、ようやく家に帰れました。
そのあとの甘いシュワっとしたお酒と、ビーガンのハンバーガーとプライドポテトはジャンクの極み、幸せの塊、身体に染み渡りました。 長い一日でしたが、たぶんいままでで最高の夜の一つになりました。
15/10/2017
先週末は、いままで一番痛い登山に行ってきました。 まずはメンバー紹介。 エミリー 今回のドライバー。タラナキ山登頂目指したとき一緒に登ったメンバーの一人。農場育ちでハードコアなカヤッカー。いままで肩を三回脱臼していて数ヶ月前にようやく手術をしただいま絶賛安静中。 マッツ 大学のアルパインクラブのメンバーでビーガン(動物性食品を食べないライフスタイル)。Pouakai Circuitに行ったとき初めて会った。めちゃくちゃいいやつ。オランダ出身、身長190センチ。 エマ 我がエマ。同居人。変なやつ。ウサギが好きでウサギのタトゥーが入っている。中国の実家の防犯カメラをハッキングしてたまに家の中を覗いている。冬休み一緒に旅した仲。 メグ 日本からワーホリで数週間前にやってきた。会ったこともなかったけど共通の友達繋がりでウェリントンに行くまでの間、わしの部屋を貸してあげている。今回が初めての登山。いじめるのが楽しみなわし。 ワシ わしです。 今回は、ランギワヒア山小屋を通過して折り返さずに頂上(約1500m)を目指し、円になっているデッドマンズ・トラックを歩いて戻るというもの。 道はアップダウンも激しくなくて比較的簡単だった、そう頂上までは………。 その話はいまは置いといて、道中何人かとすれ違いました。その中になんとロッククライミングクラブで一緒のルークとばったり出会いました。彼は友達と下山中で昨晩はランギワヒア山小屋に一泊したみたい。「頂上では雪が降ってたよ!急がないとなくなっちゃうよ!」と目をキラキラさせて教えてくれました。もういい歳なのにかわいい方です。 メグは初めてにも関わらずここまでよく頑張ってました!元バスケ部らしいから体力と根気があんだろうな。 そして午前10時半、小屋に到着。天気は未だ良くならず。小屋は狩人とボーイズでいっぱい。昨晩はパンパンだっただろうな。 11時半出発を目安にご飯食べたりトランプで遊んだりしました。それにしても寒い。寒くてガタガタ震える。手の感覚がなくなった。というとこで暖炉に火をつけました!やり方全然わからんけど、農場育ちのエミリーが上手にやってくれてみんなであったまり〜。
右がメグで左がわしです。マッツの服を借りたらコートになりました。暖炉に当たって溶けないように気を使うのが大変だった…。赤のジャケットはいつものモンベルです。膝に穴が空いてるのは、話すと長くなるのでやめときますが、まとめると歴史です。
はい、11時半になりましたが、雹と雪と雨となんかよくわからないのが止みません!エミリー曰く午後から快復するらしいから、出発を12時まで見送り。 はい、12時になりました!幸い空から降ってくるのは止んだけど、やっぱ晴れないっすね。そういうときもあるさ!様子見で一応頂上を目指します。 そして、ここから痛い痛い登山が始まりました…。雹です。このときはまだ横殴りか追い風だったからマシだったんです。それでも痛かった。レギンス履いてても痛かったから、素足のマッツなんかどんだけ痛いんだろうと聞いてみたら「すね毛がいっぱい生えててよかった!」って言ったのであんまり心配する必要なかったみたいです。わしも今後いつ雹に攻撃されても大丈夫なように、すね毛は剃らない方針で行こうと思います。 雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ、雪ニモ、雹ニモ負ケズ、頂上に着きましたー! 標識と写真を撮りたかったけど、そっち向きは向かい風で雹が顔にぶつかって痛いから、ただの自撮りになりました。 ここから折り返して下山もできるけどどうすると相談。初心者のメグを優先に話し合ったところ、続行決定!やるねー!ここからの地獄を知らないメグであった。 アップダウンが激しくなり、道は文字通り泥沼化し、マッツが膝まで埋まる沼があったり、メグは普通のスニーカーを履いていたから滑ってドロドロになる地獄を体験中だったり、エミリーでさえ滑って視界から急に消えたり、向かい風で顔の守りようがなかったり…。 それでも山はいつも美しいです。 先週末に行ったアームストロング・サドルというピークで、わしがアームストロングさんは腕がムキムキだったのかなとエマに話したんですが、それをこの写真を撮ってる時に下に写ってるエマが前触れなく「ワコ!アームストロング!」と。それがこれです。 エマとはいつもこんなかんじです。 このあともずっと泥沼地獄は続きます。わしもエマもマッツも通った泥沼地獄の道をメグが闘っていて、頑張れ!頑張れ!と応援していました。滑って滑って、もう嫌になる。脚を踏ん張っても滑って転ける。下着まで泥からの水分で濡れて悲しくなる。そんなときのYou can do it.という仲間からの声はめちゃくちゃ響きます。メグにどうしても山に来てほしいと思ったのは、山の美しさを知ってもらいたかったからと、達成したときのたくさんのありがたみを感じてもらいたかったからです。わしはエマにあのとき滑る地獄に連れて行ってもらって人生が変わりました。もう一生山なんか登らないって思ったけど、てっぺんに着いたときの気持ち良さ、家で寝れるありがたみ、そして何よりもなんだかよくわからないけどどうしてもまた山に行きたいという衝動に駆られました。山に行くとアームストロングどころかココロストロングにもなれないけど、自然とともに生きているってココロヤスラグになれます。 山に行きたい方、いい靴を持っていなくても、行きたいなら行ってしまいなさい!ココロヤスラグを探しに行きましょう! サクッと4時間で下山しました。 そのあとは『すぐ隣にある「光る洞窟」』に行きたいとエマが言うので、車を走らせること45分。めっちゃ遠いわ。 メグは車で待っていると言うので、メグ以外の4人で洞窟探検へ! どんどん斜面を下り、川をじゃぶじゃぶ歩き、靴の中で足が泳ぎ始めても、水がどれだけ冷たかろうと、進みます。何度も木の枝が体に突き刺さるジャングルを潜り、ようやく洞窟に到着! なにが「光る洞窟」だあああーーーー!!なにも光ってない!ただの岩でした。エマはこういうやつだってこと忘れていました。まんまとやられたぜ。それでも洞窟はすごかった。写真とかでみたことのあるやつだーって感じです。 ここで折り返すのかと思いきや、前のマッツとエミリーが先へと歩き出しました。ここからは川地獄でした。でも楽しかった。あんなにじゃぶじゃぶになったのは始めて。川地獄のあとは斜面這い蹲り地獄。あんまり人も来ない場所だからどっちが正しい方向かわからなかったからエマの勘を頼りにスタート地点まで無事戻れました。今思えば、エマの勘をあてにするのは危険だったような気がします。というのも先週末、下山中エマに着いて行ったら崖に立っていたことがあったからです。登山は楽しいね。 今週末はカワカワ湾でクライミングに行く予定だったのですが、課題のせいで行けそうにありません。まじめに泣きたいなぁ。大学頑張ります…(急にテンション下がる)
10th Aug 2017 今週末は久しぶりにリラックス登山に行ってきました。ルアヒニ山脈(Ruahine Range)にあるサンライズ山小屋(Sunrise Hut)を目指してこの辺で一番のピークのアールストロング・サドル(Armstrong Saddle 1370m)まで登りました。 サンライズ山小屋まで行くトラックは結構有名みたいで、道幅は広く取られていてよく整備され、また道中10人ほど人間に会いました。 今回はわしが団長でした。 メンバーは同居人のエマと大学のアルパインクラブで一緒のマッツとヤン。エマとわしがしばらく山に一緒に行ってないしそろそろ自然に帰ろうぜって話をしていて、わしが今週末はクラブの行事も興味のない行事だったので日にちは今日に決定しました。あとはほかに行きたい人がいないかクラブのフェイスブックページで参加者を募って(ドライバー探し)マッツとヤンが来てくれました。ヤンがドライバーになってくれたのですが、運転のすごいこと。なんでそんな運転の仕方になるのか不思議でしょうがない。わしは免許すら持ってないけど、わしのほうが上手に運転できる気がする。 天気の予報は雨。それでもみんな行くと言った! そして予報通り当日は雨!楽しい!では出発~~~ DoCのサイトではサンライズまで1~3時間の易しい登山と紹介されていて、実際にかかった時間は1時間45分。まあまあゆっくり歩いたと思います。エマは家に帰ってきて「簡単すぎたわ」ってちょっと不服そうでした。それはなぜかというと、ヤンが間違って予定と反対側の山脈に向かってしまって、行くはずだった上級者向けのアイロン・ゲート山小屋(Iron Gate Hut)ではなくなってしまったから。たぶん。ヤンがそういうやつだということを忘れていた団長の責任でもあるし、ごめんよエマ。 まあとにかく整備されすぎた登山道をなんなくクリアしサンライズに到着しました。 暖炉で温まった小屋の中で早めの昼食を取ってトランプで遊んで、サドルに向かって出発! 雨と霧かなにかわからないのがすごい。白い。景色がわからないけど、白い世界でいいかんじ。 サドルからふもとまで2時間ぐらいで下山。
雨と汗とでぐしょぐしょなのに着替えを忘れたせいで、帰りの車のなかでわしひとりガタガタしてました。 来週はダム・ドロッピング(Dam Dropping)っていうたぶん急流カヤックのなにかがクラブであるはず。楽しみ。今週も頑張ろう… 今週末はタラナキ山に行ってきました。先週の時点ではもう雪は十分だしコールアウトするつもりだったのですが、なんせ重度のアウトドア中毒なのでやっぱり行ってしまいました。以前に行ったPouakai Circuitと同じ場所です。あのとき見た山に登ったとか信じられな~い。 はじめは10人近くのチーム構成だったのですが、団長が「当日は天気が悪くなりそうだ」とメールをしたとたんに風邪にかかった人が続出し、最終的に当日は4人になりました。 朝8時に出発し、車を3時間半ほど走らせてスタート地点に着きました。 豚。ごとごとと揺られ、どこにいくのだろうか。 ということで、山頂よりも500メートル低いファンタムズピーク(Fanthams Peak)にレッツゴー。 途中でドイツ人のハードコアな家族に遭遇。赤ちゃん乗せてガンガン登っていくお父さん、強い。こんなアウトドアファミリーに生まれたら将来猿にしかならないだろうな。羨ましいぜベイビー。写真撮らせてくださってありがとうございます。 このあたりから雪が見えてきて、クランポンとアイザックを装着して、ザックザック歩いたよ。今回はわしが先頭でズンズン行ったよ。くねくね道ではなくてちゃんとますぐ道で連隊を導いててよくやってるよって褒められました。やったぜ。 たぶん傾斜角度40度ぐらいあったんじゃないかなって思います。 そして!Fanthams Peakで山頂を背景に家族写真を撮りました。なんだか、色のバリエーション低いな。 予報とは違って天気がめちゃくちゃいいから今回の旅の団長エミリーが「じゃあ、山頂いこっか」と。はぁ。もうしんどいんだが。 みんなのお尻を見ながら山頂を目指しました。 中腹あたりで傾斜が45度に達し、ふくらはぎはすでにご愁傷様だし、怖いし、しんどいし、帰りたい一心だったときに天気が急変し風と雪と雲で大変なことになり、このまま山頂を目指すと危険ということで引き返しました。雪山の下山は歩いてきた足跡を辿って帰るそうなのですが、風と雪にやられたり視界が見えなくなると足跡が消えてしまって遭難してしまうんだとか。 Syme Hut(サイム小屋)に到着し、5時間弱の登山となりました。 この山小屋はとっても居心地がいいんですが、なにが問題かというとトイレがくそ遠い! でもエミリーの体験談によると、どこかの山小屋ではクランポンとアイザックを装着して小屋からトイレに繋がるワイヤーにしがみつかないとたどり着けないトイレがあるらしい。めちゃくちゃ気になります。 しかし、ボーイズはいいな。なんせ突起物があるおかけで窓に立って外に向かって放尿できるから。ちくしょう。 どこの小屋にも置いてある滞在者簿記がおもしろいので、機会があればぜひ読んでみてほしいのですが、一晩泊まるはずが嵐のせいで四日間も留まらなければならなくなった人が気が狂ったかのように簿記にポカホンタスの歌詞を書いていました。 夜はみんなでトランプで盛り上がりました。必死になりすぎて手札を持つ手が攣って痛かった… そのあと寝袋にくるまって寝ました。 朝7時前にエミリーが一番起きで突然「朝日が!!!!」って。 そしたらカメラ狂のジェームズが寝袋から飛び起きて小学生みたいに外に走っていって、そしたらまたすぐ帰ってきて「朝日が!!!!!」ってエミリーと同じこと言って、まだ寝袋に包まってたわしとデイビスを叩き起こして朝日を見せてくれました。 美しかった。 陽の光が流れる雲の向こう側を照らして、なんだかすごく眩しくて、息をするたびに肺が凍えて、ああ美しいなぁって。生きてるなぁって。 小屋の後ろに山の影が遠くの霧と雲の壁に投影されていて、こんなの見たことなくて興奮しました。生きてるってすごいな。ここまで登れる身体があるってすごいな。ありがとう。 自然にありがとう。自分の体にありがとう。平和にありがとう。この環境に身を置けることにありがとう。たくさんのことにありがとうと思える心にありがとう。 いよいよ下山です。 お、お、お、、、、落ちるかと思ったーーー!!!! こんな急な坂登ってきたとか信じられない!!!! 想像してみてください。滑り台を歩いて降りる感じを。もういっそごろごろ落ちたいと思いました。そうしたら一瞬ですから。 5時間近くかけて登ったのに1時間半で降りてしまいました。登りもすごいきついけど、下りもすごいきつい。脚がガクガク。 いままでの登山で一番楽しかったです。最高でした。ありがとう自然の母。 一緒に登ったデイビスもブログをやってます。よかったらこちらで覗いてみてください。彼の書き方がわしはとても好きです。 もうほんとうに、ほんとうに雪も階段もこりごりなんで来週は普通の山に行きます。今回こそは。絶対…… 絶対! ルアペフ山、登頂できま……… せんでした……!あああ…! 7時 出発 10時半 登山開始 12時40分 山小屋到着+お昼ごはん 13時半 山頂へ出発 15時半 サミット断念、途中で引き返し山小屋へ帰還 敗因の理由その一 悪天候だった 強風に煽られ危険、曇りだったため厚い雲に突入後進む先が見えなかった 敗因の理由その一 出発が遅い! 山は朝が天気がいいことが多いからサミットは午前中にするべきだった しかしあまり早いと起きられないよ~と団長が言っていたので、まぁ仕方ないな。実際わしも前の夜1時まで課題に追われていて、用意が当日の朝にしかできなかったから7時出発は助かった。 と、まさにわしもサミットチームに加わったみたいに言ってますが、わしは山小屋に到着後そのまま居残りしてました。なので雲の中に入ったやら、強風やら、なんやらはみんなから聞いた話です。ごめんなさい。 前にも書いた古傷が痛みそれ以上登るのは諦めたんです。 チームが小屋を出発したときはわしも連隊にいたんですが、脚が痛くて上がらない脚を引きずって途中で転けたりほんとうに歩けなくなったらメンバーが大変になるし、とか悩んで悩んで90歩ぐらい歩いて諦めました。 栗城なんとかさんっていう日本人の登山家、めっちゃかっこいい方なんですけど、彼はずっと単独無酸素エベレスト登頂をがんばってて(語彙力なくてすみません)いままで何度か登頂間近のところまで来たのに体の限界と天候と時間の勝負で引き返さなくちゃいけないことがあったみたいです。 山頂は目の前に見えてるのに。 めっちゃ悔しいですよね。 そんなときの諦めってこれに似てる気がします。 小学生のときとかお小遣いが少なくて欲しいものがなかなか自分で買えなかった記憶があります。それでお小遣いをちょっとずつ貯めてようやく1000円とかになって、よし欲しかったあれを買うぞ~!ってるんるんで店に行ったら、もう取り扱ってませんって告げられたときのあの気持ちに似てます。 そんなかんじです。 たぶん違うかも。 いや、結構、かなり違うかも。 栗城さんごめんなさい。 そういうことでわしはみんながサミットして帰ってくるのを一人で小屋の中で待っていました。 そしたら、カサカサ… 黒いあいつが視界の隅で全速力で走っている… それからはわしはネズミと戦うみんなの食料の門番に徹しました。負けなかった。いろいろ策を練った。 二段ベッドの上に横になってたものでいちいち下まで毎回降りても速さでネズミに勝てないと悟り、誰かの寝袋をネズミの上に落とそう作戦を立てました。 まずはネズミを自由に走らせて、 袋が開いているクラッカーをちょっと齧らせてやってから、 わしが叫んで、 ネズミがベッドの下に隠れようと走ってるところに、 ドカーン! 敗因の理由その一 寝袋をネズミに向けて投げるコントロールの自信が全然なかった 敗因の理由その二 もし当たったらネズミは死ぬか骨折してしまうかもしれないと思った途端、ネズミが死ななければならない理由がわからなくなった。ネズミだって必死にあの寒い雪のなか小さな頭を使って生きてるんだよ! 敗因の理由その三 人様の寝袋でやるのは良くないことに気づいた。 結局投げることができず、ひたすら声で戦ってました。 ネズミ、生きろ! そんなこんなでサミットチームのみんながすぐに山小屋に引き返してきました。 寝る場所の問題が浮上してきました。小屋のベッドは8人分。わしら全員で12人。2人は床で寝れるとして、あと2人はどうすると。 すると団長が「おれ外で寝てみたいんだわ!」って言い出して、3人で雪を掘って簡易カマクラを作り始めました。 結局、チームのうち2人が下山して帰ることになったし、団長は早々にカマクラ造りを諦めてベッドに寝転がってたし、なんやかんやみんな山小屋に収まりました。 ハーモニカを吹く団長。 次の日の朝、下山です。朝食を取ってうんこもみんな済ませてレッツゴー。 しかし! 風が強い! 始めは二足歩行でなんとかいけたけど、気が付けば商店街で見かける腰が90度曲がってる老人みたいになってて、最後はゴリラになりました。ふつうに立ってられない… 風も怖かったけど、写真の岩場が一番怖かった。 なんやかんやで無事帰還できたと思いきや、わしは足を滑らせて山をずりずりと落ちるし止まらない。 そこで先週伝授していただいたアイザック(あの鍬みたいなやつ)を使って自分を斜面に留めるやつを実行しましたら、あら素晴らしい。ピタッと停止しました。 思わず、わーって声に出ました。 今週も山は美しかったです。来週はMt.Taranaki(タラナキ山)らしいですが、まだ行くか決めてません。正直雪はもう十分です。って言いながらまた行くかもしれません。たぶん行きます。
こうやって人はアウトドア中毒になっていくのでした。
みんながBUMP OF CHICKENのツアーライブを楽しんでる間、わしは雪に埋もれていたんですが、AIC講習から帰ってきました。ひとことで言えば、いろんな意味でいい経験になりました。いろんな意味とはまたお話したいのですが、もちろんアイスクライミングのセッションは糧になったしめちゃくちゃいろんなことを学んで帰ってきました。
雪や氷の上での歩き方、クランポンートレッキングシューズに装着する鉄のスパイク)の付け方、アイザック(アイス・アックス)ー氷の鍬、雪や氷にザクッと突き立てたりして使う鍬の持ち方や使い方、滑落したときどうやって止まるか、ハーネスーチームのメンバー同士を連結させる命綱の装着方法、ロープの結び方、雪崩の危険度や見分け方や救出方法など。めちゃくちゃためになりました。
昨日の記事で途中で下山せざるを得なくなったと書いたのですが、小中学生の時に全力を注いでいたスポーツで靭帯を少し傷つけて、たまになにかの拍子で脚を上げるたびに痛むように今でも痛むことがあって、昨日がそうだったからです。このやろう。体は一つしかないし、これからもずっとたぶん死ぬまでスポーツは続けていきたいので、自分の体と相談していくことが大切だと思っています。
それで下山はわしとマリーだっけな、性格な発音の仕方が最後までわからなかったけど、スキーヤーの女の子と帰ってきました。彼女は3週間前にスキー中に左ひざを捻じって靭帯が伸びてしまったんだそう。膝悪くてスキーできないから山に来るっていう精神がやばいと思うのだけれど、それは置いといて二人でザクザクゆっくり歩いて下山してました。「トイレ行きたいね~」なんて話ながら歩いていたら、急にマリーが視界から消えて「?!」。雪の上で呻いてて、もうどうしたらいいかわからなくて「大丈夫?!だれか呼んだほうがいい?!動かないで!じっとして!焦らないで!ゆっくりでいいから!」ってとりあえず思いつくこと全部言いました。彼女の後ろの足元を見ると、雪の地面に穴がボコって開いててその下には川が流れてました。自分の持ち得る知識を足して掛けて何乗にしてもこの危険な状況の打開策が思いつかないときって、人間って立ちすくむんですね。あれは両足落ちてたかもしれないし、わしが落ちてたかもしれない。でもマリーはケガをしてる膝をまた痛めてしまって動けなくなってしまった。リフトに乗ってる人が上から「大丈夫か!助けは必要か!」って叫んでくれてひとりじゃないって気持ちがすごく楽になったのは覚えてます。わしは一歩踏み出すのも怖かったし、もし一人分以上の体重が一か所にかかると崩壊するかもしれないと思ってマリーに手を差し出すこともできずほんとにただ立ちすくんでました。しばらくしてマリーが自力で立ち上がってすぐに自分の転倒した原因を確認して「端の雪が厚いところを歩くよ」って促してくれて、あ、なるほどって。なんでそんなことも思いつかなかったのだろうか。思考停止パニックだったのかもしれない。無事にふもとのロッジに辿りついて速攻二人でトイレに行きました。 そのあとみんなより一足先に山小屋に戻って冷えた身体と水分でぼとぼとの服を暖炉の前で乾かしながらとりあえずマリーの膝が心配でたまらなかったです。大丈夫か聞くと大丈夫だと言うし、そういうことにするしかないじゃないですかぁ…(半泣き)そのままみんなが返ってきて夜を迎えました。 食後からみんなガバガバ飲み始め圧倒されてばかりのわし。なんでみなさんそんなに平気で飲めるのですか。わしはマリーのコップから一口もらっただけで、その夜半裸の方たちと踊り狂えたのでたぶんお酒の力はわしには一生不必要かもしれない。あ、上半身裸の人間たちと踊ったのは初めてです。マリーも半裸になって踊り狂ってて、膝ぁ…って思ったけど、たぶん彼女に必要だったのは酒だったのかも。この領域までわしはまだ達していないのでまだまだ未熟だと思い知らされました。これもいろんな意味で経験になったことのひとつです。 明日月曜日は来週末に決行するルアペフ山登頂のミーティングがあるけど、たぶん参加はしないです。マウンテニア(高山を登るひと)になるにはそれ相応のギアが必要ですね。わしが持ってるのは14歳のときに買ってもらったモンベルのジャケットと去年買った普通のトレッキングシューズとバックパック。どれも雪には対応してなくて、一応ウォータープルーフだけど上下から侵入する雪は防ぎようがなくしばらくしたらグショグショになりました。これだとたぶん登ってても楽しくなくなってしまうし、ケガの具合もあるから…って書きながらやっぱり行きたいなぁ(震)…って思ってます。 まあどうするかはあとあと決めましょう。
今日日曜日は山には行かず山小屋でみんなまったりと過ごして
ロープスキルとか山の知識の学習会。忘れないようにその辺の紐で練習します。
風がやたらと強くて天気もひどかったけど一瞬だけルアペフ山が姿を現したときわしは半分に切ったリンゴを齧ってて、この美しい機会を逃すわけには行かない!となんちゃって写真家魂を奮って、リンゴを咥えて、カメラを掴んで、誰のかわからない長靴をお借りして、強風の中小屋を飛び出した!髪があらゆる方向に暴れ、体が豪快に煽られ、それでもリンゴとカメラは放すまい!と必死でリンゴを食べながら撮った写真です。うーん、微妙?
こんなかんじで終わったAICセッションでした。この週末一番最高だったのはイケメンをまる2日間も拝めまくったことしかないでしょ。なんでイケメンっていつみてもイケメンなんですか?目が合った瞬間「わしのこと好きなの?!」って幸せになる瞬間をありがとう。イケメンから視線を感じる!って思って振り返ってたら全然違うかったときの違うかったか~(テヘ)ってイケメンの横顔を拝めた瞬間をありがとう。存在にありがとうございます。 では、また明日からまた怒涛の一週間が始まるけど頑張ります。 クラブが所有する山小屋ニュージーランドの北島で一番高い山、ルアペフ山に来ました!AICというのは、アルパイン・アイス・クライミングの略で、日本語にしたら高山氷登り(?)かな。とりあえず氷の山を登ります。 今回はセッションということで、初心者向けの講習。金曜日の夕方に出発して夜8時ごろには山小屋に到着し、みんなでトランプやカードゲームを楽しんで夜を過ごしました。 わし毎週末山に行けるのは、大学のアルパインクラブに所属しているからです。毎週月曜日のミーティングでその週末の登山の予定の報告があります。興味があれば参加表明をして、週末を待つだけ。だいたい夏山登山が多くて土曜の朝か金曜の夜に出発、日曜の午後に帰ってくるってかんじ。 今回は冬山のルアペフ山に。クラブが所有する山小屋なんてあるのです。キッチンもガスも電気も薪ストーブもあるし20人は泊まれる、かなり立派な小屋。 雪でボトボトの靴たちを暖炉の前で乾かしてる。こういうのいいかんじ。帰って来て暖炉の前に立つと湯気が立ち上る。 お酒と食べ物に埋もれる夜が始まりそうです。わしは股関節の古傷と冬休みからの膝の怪我が痛くて講習の途中で下山したけど、夜は夜で楽しもう。
今日の講習の様子の写真でおさらば! |
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