予定ではルアヒニ山脈のソートゥース(ノコギリ歯)のサーキットに3泊4日で行くはずが、最終日の天気が荒れそうな予感で、急遽タラルア山脈のかなり険しい稜線を永遠と歩くタラルア・ピークス・ループに2泊3日で行くことに。
しかし、相方が準備を怠り、食料は2日目で底をつく。 必要なものは持ってきてないくせにやたらとデカいザックに何が入っているかというと、前回と前々回と前前々回の登山で着ていた服。洗ってないし臭いし重いし、わたし久しぶりにぶちギレ。加えてやつは「トレーニングだから」と大学の教科書を持ってきている。もしもに備えての二人用テントも。 どうりで歩みが遅いわけだ。 消耗も激しいアップダウンが永遠と続き、日も短くなってきた秋の山はすぐに暗くなり、予定していた山小屋まで辿りつけず。 やつはわたしの食料を消費し、腹が減ったと不機嫌になる。プライドが邪魔をし、他の登山客に食糧危機の手助けを頼むこともできない。結局、わたしが山小屋で一緒になった他の登山客に食べ物を分けてもらい、わたしの食料をやつに与えてやるしかなかった。 もう愚痴大会でしかないのだが、ここまできたら全部書かしてもらう。 こういった食糧危機は今回が初めてではない。カワカワでのクライミングのときも、前回のタラナキ登頂のときも、やつは十分な食料を持ってきておらずわたしたちに餌付けしてもらっていた。 仏の顔も三度まで、と何度今回心の中で叫んだことか。 考えれば考えるほど腹が立ち、やつの顔も見たくないから先にさっさと進んだ。最後の山小屋に着いたとき、時刻午後四時半、あと一時間で日暮れだ。やつは半時間遅れて到着。しかし「あと12キロ、約四時間プッシュして駐車場まで帰る」とか言い出す。そりゃあほかのハイカーが晩御飯食ってるところを腹ペコで寝なきゃいけないのはつらいだろうけど、わたしは暗い中歩きたくないから拒否した。 最後は向こうが根負けしたが、ふて寝して飯も食わないとか言い出す。腹が減ってなくても飯があれば食うやつだから、なんかほざいてやがると無視して夕飯を寝床のとなりに置いといてやった。その晩もわたしは他のハイカーに頼んでご飯を分けてもらった。 次の朝、小屋を去り歩き始めるとやつはわたしにテントを持ってくれないかと尋ねた。テントは二人のためだから持つことにしたけど、このあとが問題だった。やつはわたしにあの辞書二つ分ぐらいする巨大な教科書を持てと渡してきた。悪いジョークかと思ったよ。けど違った。 こいつと別れてやる。本気で思った。顔も見たくないし、存在も感じたくない、声も聞きたくない。 山道でまた一からパッキング。先に行ってくれとやつに命令した。そしたら「なんで?なにか問題でもあるの?」って。問題はおまえだろー! やってらんないから先に行かせてもらった。走ってやった。一人で歩きたかった。頭がどうにかなりそうだった。 駐車場に到着し、わたしは安堵と空腹でヨレヨレだった。とりあえず飯が食いたいのに、やつは「近場の岩場でクライミングができるらしいから、下見にいきたい」って車を走らせる。まじで刺してやろうと思った。 麓の町にようやく降りてきて、サブウェイのサンドイッチを奢ってもらった。ここからがいちばん腹がたつこと、なんとわたし、やつを許してしまった。お腹がいっぱいになったら許してしまったのだ。信じられない。 この惨劇を忘れないようにここに宣言する。 もし同じことが起きたら、わたしはやつとの付き合いを解消する。わたしは何度もやつに忠告した。同じ間違いはもう起きないはずだが、もしそうなれば別れるという強い意志を持って相手に告げる。 以上! 追記 山はめちゃくちゃ良かったです。天気にも恵まれ最高でした。
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大学の前期の真ん中の休み(イースターホリデー2週間)がついにやってくる!
タラナキが冬になる最後のチャンス。 しかし木曜にドカ雪の予報。 金曜の風と凍結標高がめちゃくちゃ怪しい。 というわけで土曜の午後にハイクイン決定。 しかし、1時間半遅れてやってくるやつらがいた。 森林限界超えて、直に襲ってくる暴風、、、日はもう落ちてしまった。 サイムハットまで悲劇のような登山だった。 結局、装備も経験も不十分な三人を強制下山させた。 残った三人で視界数メートル強烈な風の中のナイトハイク。ハットについたらハードシェルが凍ってた… 日曜はめちゃくちゃ天気に恵まれ最高のハイクになりました。 二年間のトライ、三度目の正直。 登頂。 タラナキありがとう!!!!!! |